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1.糖尿病・高血圧・生活習慣病外来のスタート
医療法人あすか理事長 高橋祐輔の高校時代の同級生であり、長年糖尿病治療に従事してきた沖健司先生が、2024年9月から当院の糖尿病・高血圧・生活習慣病外来を担当することになりました。
沖先生は、最新の治療法と豊富な経験を活かし、糖尿病や高血圧など生活習慣病の患者様の健康をサポートするプロフェッショナルです。これから毎週木曜日は彼と共に、地域の皆さまに最先端の治療を提供いたします。
2.糖尿病とは
糖尿病とは、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖(血糖)が増えてしまう疾患(病気)です。
生活習慣病の中で、糖尿病は最も多くの合併症の原因となる病気ので、日本人では約1,000万人(高齢者では、4人から5人に1人)が糖尿病、糖尿病の予備軍を合わせると約2,000万人にのぼるとも、いわれています。
多くの方は症状がなく、健康診断などの血液検査で糖尿病を指摘されることがほとんどです。
糖尿病の合併症として重要なものが、糖尿病の3大合併症といわれる、目(糖尿病性網膜症)、腎臓(糖尿病性腎症)、神経(糖尿病性神経障害)の合併症です。
さらに、脳卒中(脳出血や脳梗塞)、狭心症や心筋梗塞、足壊疽(下肢切断)、歯周病やがん、認知症などの命に関わる疾患を起こしやすくなります。
3、当院で行っている糖尿病・高血圧・生活習慣病外来での治療の内容
「血糖値や血圧、コレステロールの管理、生活習慣の見直し、食事療法や運動療法、必要に応じた薬物療法など、患者様一人ひとりに合わせた治療計画を提案します。」
食事療法
糖尿病や高血圧などの生活習慣病の治療に食事療法は欠かせません。食事療法というと、糖質やカロリーの制限をして食べたいものが全然食べられないと思われがちですが、そのような極端な方法はお勧めしておりません。
身長や体重、普段の活動量などをもとに1日の適正カロリーを計算し、炭水化物・たんぱく質・脂質を中心に、ビタミンやミネラルなどの栄養バランスを考え、日々の食事を大切にしていただきながら糖尿病のコントロールを目指します。
食事療法ポイント
- 1日の適正カロリーに合わせた食事を心がける
- 1日3食規則正しく摂る
- 食事の内容を記録する
- 栄養バランスを考えた食事を目指す
- 早食いは控え、ゆっくり噛む
- 食べる順番を気をつける等
管理栄養士による栄養相談
当クリニックでは糖尿病や脂質異常症、高血圧などの改善に食生活の見直しが必要だと判断した場合は、管理栄養士による個別の栄養相談を行っております。
普段の食生活や家族背景などをお伺いし、患者様が継続して取り組める食事療法を一緒に考えていきます。食事から糖尿病と向き合い、毎日をより健康に過ごせるように取り組んでいくことが大切です。
運動療法
運動療法は食事療法と同じくらい糖尿病の改善に大切な治療です。
食事から活動に必要なエネルギーを体に取り込んだうえで運動すると、エネルギーの需給バランスが取れます。
また、運動によって筋肉がつくとインスリンの働きが活性化され、血糖値の安定が期待できます。気分転換にもつながり、間食予防・治療意欲が継続できます。
運動療法で期待される効果
- インスリンの効きが良くなる
- 肥満の抑制・減量効果
- 血糖値が下がる
- 高血圧や脂質異常症(高脂血症)の改善
- 筋肉・筋力の維持
- 気分がスッキリする など
薬物療法
食事や運動など生活習慣の改善だけでは、血糖値のコントロールが難しい場合は、薬物療法の検討が必要です。
食事の吸収を穏やかにするお薬、インスリンの分泌を促進するお薬、インスリンの効果を高めるお薬など、患者様の病態に適したお薬を使う必要があります。適したお薬を正しい方法で内服しなければ効果が十分に得られなくなってしまうため、お薬の正しい内服の仕方もアドバイスさせていただきます。
インスリン注射による治療について
様々な治療を行っても血糖値が改善しない場合は、患者様ご自身でお腹に注射をしていただき、体内にインスリンを直接取り込む治療を行う必要があります。
1型糖尿病の患者様の場合は、インスリン自己注射が治療に必須なのですが、飲み薬による糖尿病治療だけでは、血糖コントロールが良くならない2型糖尿病の患者様の場合でも、このインスリン自己注射を導入することがあります。
こんな方はインスリン注射が必要です
- 重度な腎臓病や肝臓病がある
- 急性膵炎・慢性膵炎・膵臓を手術した
- 数種類の薬でも血糖値が改善しない
- 手術後など大きな怪我をしている
- 妊娠中や妊娠を希望している
- 1型糖尿病
4、新しい治療法とデバイス
SGLT2阻害薬
当院では、最新の糖尿病治療薬であるSGLT2阻害薬を導入しています。この薬は、腎臓での糖の再吸収を抑制し、尿中に余分な糖を排出することで血糖値を下げます。また、体重の減量や血圧の改善にも効果があり、特に心血管疾患や腎機能障害を有する糖尿病患者様に最適な治療法です。
GLP-1受容体作動薬
もう一つの新しい治療法として、GLP-1作動薬も提供しています。食欲の調整や体重管理に役立ち、インスリン分泌を助けることで、自然な血糖コントロールが可能となります。
インスリン
市場されている全てのインスリン製剤の処方が可能です。日常生活の負担を考慮されたい方に1日1回のインスリン治療、1型糖尿病やインスリン分泌が枯渇した患者様に対応した毎食前のインスリン治療を実施しています。インスリン量や投与方法は、患者様のライフスタイルや血糖値に合わせて調整し、初めてインスリン治療を行う方にも、丁寧な指導とサポートを提供します。
フリースタイルリブレ(FreeStyle Libre)
当院では、フリースタイルリブレを使った持続的な血糖モニタリングも可能です。痛みの少ないセンサーを使用し、患者様はリアルタイムで血糖値を確認することができ、日常生活での血糖管理が大幅に改善されます。このデバイスは、自己管理が難しい患者様でも簡単に利用でき、より良い治療成果が期待できます。
5、院内で可能な迅速な検査と治療
血糖値やHbA1c値の即日結果お渡し
当クリニックでは、最新の医療機器を導入し、診察中に血糖値やHbA1c値をお知らせできる環境を整えています。即座に検査結果を基にした治療プランを作成でき、迅速・的確な対応が可能です。
6、沖健司先生にインタビュー
高橋)沖先生 この度2024年9月から当院で糖尿病・高血圧・生活習慣病外来を担当してくださり、ありがとうございます。私としては、臨床、研究ともに多くの実績を持たれる沖先生に週1回生活習慣病外来を担当して頂き、うれしいの一言に尽きるのですが、どうして当院で糖尿病・高血圧・生活習慣病外来をしようと思われたのですか?
沖先生)髙橋先生とは高校時代の同級生で、以前から親しみを感じています。私が生まれ育った安佐南区で、患者様のお役に立てることがあれば、光栄に思っています。
高橋)実際に当院での診療を始めてみてどのように感じされましたか?
沖先生) そうですね。目の前に30台止められる駐車場があり、待合室が広く、受付の方の感じがいいなと思いました。また診療においては、院内検査が充実しています。血糖やHbA1c(ヘモグロビンA1c)だけでなく、腎臓や肝臓の機能、栄養状態、貧血や炎症反応、血液ガス分析など多くの検査が来院当日に結果が分かるのが魅力です。検査結果をその日のうちに患者さんにお伝えしてアドバイスを送ったり、お薬を変更したりして治療に遅れが生じないというメリットがあります。また、午前中にはエコー技師さんがいるので、頚動脈、心臓、腹部、乳腺のエコーが出来ます。動脈硬化の程度、心臓がしっかり動いているか、腹部の臓器に悪いものが出来ていないかなど多くのことが分かります。普通の診療所というより、ちょっとした病院と同じようなことが出来るのはすごいと思います。
高橋)ありがとうございます。私が当院に着任して6年になりますが、看護師、事務、検査技師のスタッフみんなの協力があり、このクリニックの外来に色んな機能を加えることが出来ました。当院に通院される患者さんへの治療の質が向上し、皆様が元気に長生きできることに必ずつながると思っています。
さて沖先生は、糖尿病や高血圧、高コレステロール血症など以外にも、専門をもたれているのですか?
沖先生)これまで、内分泌領域の診療にも携わってきたので、甲状腺疾患や副腎疾患など内分泌疾患の診療も行っております。安佐南区では内分泌疾患をしっかりとみていくクリニックが少ないので地域の患者さんのお役に立てるのではと考えております。
高橋)今でも、当院では甲状腺機能低下症やバセドウ病など甲状腺疾患の患者さんが多く通院されています。沖先生が来てくださり、より専門的に診療してくださるのは大変心強いです。
最期に、当院で診療されるにあたり患者さんへのメッセージをお願いします。
沖先生)糖尿病をはじめとした生活習慣病は、日々の生活を少し見直すことで、薬剤を追加する以上の効果が得られます。また、適切な薬物治療を行うことで、合併症が予防できることもわかってきています。個々の患者様に合わせた最善の治療を見つけていきたいと考えていますので、宜しくお願い致します。
7、糖尿病外来の診療の流れ
糖尿病外来の診療は、以下の流れで進みます。
- 予約: お電話またはオンラインで簡単に予約
- 初診: 診察時に必要な検査を行い、個別の治療計画を作成
- 治療プランの提案: 再診の治療法も含めた最適な治療を提案
- 定期的なフォローアップ: 治療効果を確認し、必要に応じて治療プランを調整
8、患者の声
「沖先生の糖尿病外来で治療を受け始め、血糖値が安定するだけでなく、フリースタイルリブレを使った自己管理がとても楽になりました。安心して生活ができるようになり、体調もどんどん良くなっています。」
9、診療時間
沖健司先生による糖尿病専門外来
毎週 木曜日 午前8時30分~12時30分
午後3時~6時
(当院の内科外来では木曜日以外の診療時間においても、糖尿病をはじめとした生活習慣病の診療を行っております。)
10、FAQ(よくある質問)
質問1:「沖先生による糖尿病外来はいつ開始されますか?」
回答:沖先生による糖尿病外来は、2024年9月から開始されます。ご予約はお早めにどうぞ。
質問2:「SGLT2阻害薬やGLP-1アナログは誰でも使用できますか?」
回答:医師の診断に基づいて、それぞれの患者様に最適な治療法を選択いたします。詳しくは診察時にご相談ください。
質問3: 「フリースタイルリブレはどのような方に適していますか?」
回答:自己血糖管理が必要な方におすすめです。使用が適しているかどうかは、医師の診断に基づきます。
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