1.生活リハビリを実践します
医療法人あすかは「生活リハビリ」を推進しています。
生活リハビリは、「トイレに行くためにどんなに時間がかかっても一生懸命歩行練習をする」という「生活の中で訓練する」ことではありません。私たちが考える生活リハビリは「その人の暮らしを、人生をもう一度豊かにする」「その人が望む生活や夢を実現する」ために「生活をリハビリテーション(立て直しを行う)」することです。
あすかのリハビリや介護に携わる者すべてがこの目標を共有して仕事に取り組んでいきます。いつまでも、やってみたいこと、会いたい人、行きたいところがある、そんな暮らしを続けていただきたい、そしてご不自由なことが増えたとしても「自分らしい」人生を営んでいただけるよう支えていくことが「生活リハビリ」チ-ムのミッションです。そのために、理学療法士、作業療法士をはじめ多職種がご家族、ご本人と一緒に定期的なミ-ティングを開催しリハビリを推進していきます。
2.どんなに重度になっても『介護方針・5カ条』を実践していきます
通所リハビリテーションの老健施設からの退所の症例
男性 68歳
病名 くも膜下出血(要介護 4)
病歴 26年1月31日
くも膜下出血⇒急性期病院を経て老健施設から 27年3月
「野の花」利用開始
老健施設からの退所時の状態
- 顔色:不良 ウトウト
- 排泄:昼間パット利用 夜間おむつ
- 入浴:シャワー浴
- 食事:呑み込みが悪く誤嚥の危険性が大きかった
「野の花」での取り組み
- 車いすに座りっぱなしから、足が床にしっかりと着く椅子に座り替えをおこなった。帰宅後も家でも同様の取り組みをしてもらった。
- 食事は食べやすいスプーンを使ってもらった。また、ゆっくりと食べる意味を説明し、ゆっくりと食べることを促した。
- 排泄はいろいろな時間にトイレにお誘いし、少しずつトイレでの排泄が出来るようになった。
- 入浴はシャワー浴から浴槽での入浴に変更。
現在の状態(4月末)
- 昼間ウトウトすることがなくなり夜間もぐっすり眠れるようになった。
- 排泄はトイレで出来るようになった。
- 立っての排尿にも挑戦されるようになった。
- 立つ力が向上し職員の介助のもとで歩行が出来るようになった。
奥様の思い:野の花で人間に戻ることができました。
野の花の特徴
生活リハビリを実践し日々の生活を支えています。
「出来る」可能性を見つけ「出来るため」の確実な支援を行います。
「出来たこと」の喜びを共有し、次の「出来る」に挑戦します。